もちろん、僕は「神」の存在を信じてましたよ。
どこかでね。
善という方向に、間違っていたかも知れないけれど、進んできたつもりだったんです。
ただ、それ自体が「悪」だったのか、生まれ落ちてずっと、僕のみてきた世界を悪が支配してきたのか、結果的に、全てぶち壊しになってしまいました。僕の想っていた善はことごとく否定されてしまいました。
だとすれば、もともとこの世は悪が支配してきたということです。
これも僕には変えることは出来ません。
長い間、耐えてきましたが、相手は全て悪だったようです。
どこに神を信じる力があると思いますか??
何か僕に与えてくれましたか?
金品じゃなくていいんです、信じる力でいいんです、与えてくれなかったじゃないですか。
与えるどころか、奪い去って、踏み躙っていったじゃありませんか??
これも悪魔の仕業でしょうか?
残念ですが、これ以上は僕も耐え切れないですよ。
心の痛みも、体の苦しみも、そして世の中の仕打ちからも、逃れたいんですよ。
せめて、静かに死んで行きたいんですよ。
死んでしまったその後で、また、考えが変わるかもしれませんが、今のところはこれが精一杯です。
もし神を信じていたならば、そうやってあなたを騙してきた何かに想いをぶつけてください。
もしその時があれば、救うことができるかもしれません。
できる限りのことはやってみます。
やると思います。
同じ結果が待ち受けているんじゃないか、という不安の方が大きいんですけどね。
自身の存在そのものが否定されてしまうのではないかな。
おそらく、悪魔は僕の信じている善は否定しないと思うんですけど、それも違うのかな。
そんな二面性でもありませんね。
悪魔の囁きです。
あまり考えたくありません。
それがどれほど虚しいことか。
それだけですね。