オーケストレーションの勉強も兼ねて、クラシックのオーケストラものは、色々とスコアを買いました。もちろん、指揮者が使うような大きなやつではなく、俗にいうポケットスコアです。
たくさん持ってたんですけど、どこかに片付けたようで、手元には数冊しかないんですけど。
そのうちの一冊、ストラヴィンスキーの「火の鳥」をなんとなく眺めてました。
これ、おそらく世界中の人が、このオケヒットを耳にしてるんじゃないかな?という曲なんですよ。YesがLonely Heartって曲で使ってますから(原題は怪しいけど)。
ま、それはいいとして、まあ、アレンジの本に出てくる、有名な「実際には弾けないところ」ってのがあります。
ハープのパートに、片手で五音、ってのが出て来るんですが、これは実際には演奏できないらしいんですよ。
で、真偽はともかく、確かにハープの楽譜で片手で五音って、あまりみないような気がするんで、そうなんだろうと思います。
そんなこと考えながら眺めていると、「あれー、ここも実際には演奏できないんじゃないの?」ってところが結構あるんですよ(笑)。
いや、迂闊でしたね。こんなとこ、あんなとこ、このスコアで見る限り、「これって弾けないだろ?」って所が結構多いんです。
出版社や「版」もあるでしょうし、僕の勘違いという可能性もありますけどね。
まあ、誰が見ても無理なのはピアノでしょうね。ハープと似たような、グリッサンドが指定されている個所があるんですが、これは誰にも弾けません。黒鍵を、白鍵を、ぎゅーう、とやるなら出来ますけど、なんと、普通にスケールになってるよ。そんな無茶な!
これは誰にも弾けません。
そこに気がついたので、舐め回して見ました(笑)。管楽器はそれなりにじぶんでもえんそうできるので「なんとなくこんな物かな」ってのがありますが、他の楽器って昔覚えた知識が頼りなんですよ。それも、管弦楽法とかに気が行ってますから、カラフルなオーケストレーションの曲ばかり勉強してるんですね。
で、実際に音楽の仕事とかやった経験も含めてスコア読んで行くと。
うーん。
弾けなさそうな所が、かなりあるんですけどねー。弾けなさそう、吹けなさそう、叩けなさそう、こういうのが(汗)。
う、クラリネット、フルート、この音はちょっとキツいだろ、とか。
ティンパニ、え、何台必要?、ペダルティンパニじゃないと無理か、でもちょっと待てよ、音域入るかよ、何インチと何インチ?、とか。
ビオラ,チェロ、うーん、どう押さえたらこれが一瞬で弾けるかな?
コントラバス、これ、この速さで、オクターブ、ギコキコ、この速さで弾く、こっちは解放弦、だからきっとこのあたりを押さえて、ギコギコ、あー、出来なくはなさそうだな、でも、ちょっとボーイングが大変そうだけどなー。
ハープはかなりたくさん出てきましたよ。和音のままグリッサンドとか、これだけ離れた音は片手じゃ無理じゃないかな、とか。
いやー、他のいろいろな「持ってた物」と一緒で、これ変なんですけど、って事なんです(笑)。
いや、自分がやった仕事のツアーパンフレットとかにね「おい、この会場じゃやってねーぞ」とかあるんですよ(笑)。
どう考えても記憶にない、しかも有名な所、変だなー、と思いながら過ごしてるんですけどね。とりあえず、さっきの「プーチンさんと同時多発テロ」みたいに、明らかに騙されてる事も出てきたので、ここでどんどん文句を言ってみたいと思います(笑)。
あの、このスコア、本当にこれだったんですか?。ロンドン・チェスターミュージック、って書いてあるんだけど、最初からこれなら詐欺ですよ。
他のスコアは大丈夫かなぁ。いや、ラヴェルのボレロ、これはどれを聞いても「演奏が変」なんです(笑)。
楽器の出て来る順番とか、組み合わせが、自分の記憶と一致しません。いや、それは記憶違いでしょ?、んー、まあそうかも知れないんですが、あの曲は、クラシックでは数少ない「サックスの出て来る曲」なんでね、それは何度も確認してるんですよ。絶対にソプラニーノの方が先です。で、途中でソプラノに受け渡して、次がテナー、間違いなくこのはずです。昔はソプラノサックスの完成度が低かったんでしょう、音域的にはソプラノで演奏可能なんですが、高い音はソプラニーノを使う指定になってます。ただ、最近のオーケストラだったら、そこは無視してソプラノでやってしまうのが普通です。じゃないと、2人いて1人はほとんどすることないですから(笑)。
他にもね、トランペットとピッコロ2人とかあるんですよ。ポリトーナリティというかカネのようなサウンドにする所が。だけど、どこのオケの演奏聞いてもそうなってないんですよ(笑)。
こっちは結構まともにスコア読んだ記憶があるんでね、かなり自信あります。このスコアは、なぜか「出てこない」んですけどね(笑)。
まあ、きっとスコアが出てきたら「お前,間違ってるぞー」なんでしょうけどね。
納得いかないスコアはこれだけじゃないですから。たかが数冊しか出てきてないのにね。
ラフマニノフのピアノコンチェルト2番、有名ですね、あれ、スコアからピアノのパートだけ楽譜に書き起こしたんですよ。だから、どこかのキーが違うはずだと思います。とーん、とーん、、、。
いや、なにか違うと思うなぁ。
ちょっと不安だけど、一楽章か三楽章か、どちらかが違うはず。
これは、ブージー&ホークスだっけ?大丈夫だと思うんだけどなぁ。あー、これは結局、ピアノの楽譜買ったはずだ、連弾用にアレンジしてある奴、あれが出て来るか、書き写した五線譜が出て来るか、どちらかあればはっきりするな。
いやー、結局ね「紙切れ」とか「CD」に納得させられちゃうことも多いんですよ。
例えばWindowsNT4のCD-ROM、当時はまだShift-JISのはずなのに、なぜかインストールするとUnicode、変だよー。
だけと、どう見ても「売り物」、印刷も完璧、どうしたらいいんだよー(笑)。
こうして、日々、この納得いかない諸々と戦っております。
なんだかね、お前の記憶を否定してやる、と言った空気をヒシヒシと感じるんですよ。
でも、明らかにそんな事は、おれは「しない」「できない」ことが山盛りなんですよ(笑)。
いったいどうすればいいのやら?
ここで書いたから解決はしないんですけどね。
むしろ、書いたから世の中をそちらに合わせたように見せかける、くらいの事でしょうよ。
クラシックなんて、お前聞いてないからわからないだろー、程度でね、散々ひどい物見せられたり、聞かされたりしてます。
こら、なめんなよ!
です(笑)。
たすけてくれー(笑)